なぜオタは「このエロゲは泣けるから抜き目的じゃないから」といいますか?

「いい話」なら、それこそ小説でも映画でも漫画でも巷に溢れている。そこにエロゲが加わってもまあ構わんとは思うのだけど、今まで俺がやった「泣ける」という評価がくだっている作品は、正直ストーリやら設定やらもろもろ含めて考えると、傑作といわれる小説より一段低い。それが、ただ単にその程度のレベルなのか、そのメディアの形式によるのかはよく分からないけれど。

http://anond.hatelabo.jp/20070208131916

まずタイトルについて。たいていの人はポルノ産業=低俗と見るのは間違いがないから、それを回避するため。ただし、言ってる本人は本気でも周りから見れば「ポルノ相手に何を言ってるんだ」ぐらいにしかとられないから全くの無意味だろうね。それでも実際に抜かないんだから、抜き目的じゃないのは本当なんだけど。だいたいエロシーンなんてストーリーがクライマックスにさしかかってる時に挿入されるパターンが多くて、話の続きが気になる身としてはCtrlですっ飛ばしますよ。


次、なんで大したこともない筋のエロゲで泣けるか。

これ書いた人の意見とは反対でエロゲにインタラクティブ性なんてないと思う。選択肢なんてせいぜい「どのヒロインに付随したストーリーを読みたいのか」 or 「製作者の意図するハッピーエンドに向かう行動を類推する」程度でしかないわけで。

で、なんで「泣けた」なんて感想が出てくるかと言えば、文字媒体由来の情報密度と映像媒体由来の音楽による演出が組み合わさって感情移入を促してるんじゃなかろうか。演出無し文字媒体だと薄っぺらい話にしかならないし、文字無し映像媒体だと文字媒体ほどの情報密度が得られない。この相乗効果でなんとなく泣けちゃう。

昔どっかで読んだエロゲ考察で「クリックして文章を読み進めることで感情移入を高める」なんて書いてた人がいたけど、クリックしながらモノローグを主体とした文章で気分を盛り上げ、ここぞってシーンで泣けそうな曲(オルゴールとかピアノ曲とか)を掛けられるとつい涙腺が緩むって感じ。ホラー映画とかでおどろおどろしい曲調の音楽が流れるとなんとなく怖くなるってのと同じような感覚かも。