『コミュ』(暁WOKRS)終了。

http://www.akatsukiworks.com/


前作『るいは智を呼ぶ』に引き続き、それなりに頑張っている暁WORKSの燃えゲー。
……なんですがこの手の作風ってどうしても辛めの評価になりがちでして。
本作も素材足らずとか、構成の微妙さが気になって手放しで誉めることは出来そうにないです。


まず素材について。
前作に引き続きスクリプトを担当したわたなべごうさんも言ってるんですが、5人1組のコミュニティを題材にそのぶつかり合いを描こうとすると、どうしてもキャラクタが多くなってしまいます。で、結構な数のキャラクタが立ち絵なしの憂き目にあっていて、シナリオ上結構重要な役で立ち絵がないとどうしても気になるんですよね。
もちろん限られた工数の中で誰に絵を付けるか、っていう意味では必要十分だと思うんですが、題材が題材だけにもうちょっと頑張って欲しかったなー、と。


で、肝心のシナリオは、と言うと……。
最初の紅緒と最後のカゴメシナリオはコミュニティ内での立ち位置によってシナリオの流れが決まると言う、期待していたようなシナリオでした。
一方で密、真雪、あややのシナリオはそれぞれコミュニティを壊す部外者、コミュニティ成立の影にあった小さな出来事、コミュニティとは無関係な日常描写で、期待してたのとはちょっと違ったなー、と言う出来。
バルドフォースみたいにどの勢力に付くかで展開が変わるようなシナリオだったら満足だったんですけど……。


ちょっと残念なところもあったのですが、盛り上げるところは盛り上げ、エロゲの中ではマイナーな感のある燃えゲーとしては十分に楽しめました。
音楽面でもAngel Noteから真里歌「内なる雨」、tohko 「Run」、Elements Gardenから桜川めぐ「竜たちノ夢」、飛蘭「Live in Despair」、barbarian on the grooveから鈴原知花「その光」とボーカル曲が5曲+キャラソンが1曲と大盤振る舞い。
飛蘭の「Live in Despair」は前奏が長くて最初挿入歌とは気がつかなかったんですが、流れた場面が良かったせいもあってかなり盛り上がりました。


サントラが楽しみ……なんですが、あかべぇ系列ってサントラ出すのがだいぶ遅いんですよね。
出来れば熱が冷めないうちに出してくれないかなぁ。